社会資本の老朽化対策と維持管理(下)

岐阜新聞コラム「素描」

06.社会資本の老朽化対策と維持管理(下)

 超高齢社会に入ったわが国は、医療費の増大が社会的な大問題となっています。その対策として、治療重点の医療から病気の予防を重視した予防医療(健康診断を受け早期発見・早期治療)への転換が今、図られようとしています。
 社会資本に関しても同様で、これまでの悪くなってから対策を施す「事後保全」から、施設の長寿命化を図るための維持管理計画を策定し、点検により劣化などを早期に発見し適切な対策を行う「予防保全」に移行する必要があります。
 さらに、維持管理・更新する社会資本の重点化や、効率的で効果的な維持管理と更新のための技術開発などによって、さらなる維持管理や更新費の縮減が必要だと考えます。
 予防医療では、健康を維持促進して病気にかからないようにする1次予防を重視しています。社会資本においても同様で、橋梁や舗装に負荷を与える過積載車両の通行の取り締まり強化、情報技術の活用による集中する交通の分散など、社会資本を大切に賢く長く使うことも重要です。
 当社は将来の維持管理に関する社会ニーズに応えるため、橋梁だけを対象としていた担当課を2007年に保全部として独立させ、道路施設、河川・砂防施設、公園などにも対応できるようにしました。
 さらに、維持管理戦略推進会議(イジセン)を立ち上げ、点検・診断・修繕・更新における技術開発や技術向上並びに人材育成、産学官連携による共同研究などに取り組んでいます。今後最大の課題である維持管理に関して、業界トップクラスの会社を目指しています。